会社破産の手続きを依頼する弁護士の失敗しない選び方について、まとめてみました。
会社破産の弁護士の選びで大事な4つの要素
- 弁護士が対応していること
- ルーティーンになっていないか
- 企業の顧問先を有する等企業法務に精通し決算書が読めること
- 破産管財人の経験があること
そもそもの会社破産手続きで大事なこと
会社破産のお手続きは、会社が消滅することで会社にかかっている債務も無くなるという点が一つのメリットです。
しかし、当事務所では、ただ破産手続きをするだけでなく、社長の今後の再建を最大限に考え「社長やご家族の破産手続き後の生活を安定させる」「従業員など周りへご迷惑を最小限に留める」それによって「破産後に手を差し伸べてくれる人脈を残す」ということを心掛けています。
社長やご家族の利益や生活を守ろうとすると、それだけやることが増えますが、当事務所では、依頼者の利益の為に必要なことは出来る限り行っています。
しかし、会社の何期分もの決算書や現地の設備や在庫などを見て、どれだけの金額に換金できて、今後の手続きの選択を迅速に行い、社長の生活をどのように守るのかという判断は実務経験のある弁護士でなければ難しいものです。
(1)弁護士が対応していること
弁護士では無く、事務員が倒産手続きを行うような事務所は避けましょう。
法律事務所の中には、大量に案件を処理するために事務員が手続きを行っている所があります。
しかし、会社の何期分もの決算書や現地の設備や在庫などを見て、どれだけの金額に換金できて、どれだけ社長の手元にお金を残せるかという判断は実務経験のある弁護士でなければ難しいものです。
必ず、弁護士が対応している事務所を選びましょう。
(2)ルーティーンになっていないこと
大量に依頼を処理するために、流れ作業になっている法律事務所は避けましょう。
会社破産の手続きは、会社やご依頼人の数だけ答えがあり、解決方法はその都度導き出さなければなりません。
ご依頼人やご家族、周りの方のその後の生活をしっかり考えると、一つとして全く同じ対応をするということはあり得ないはずです。
(3)企業の顧問先がある等企業の法務に精通し決算書が読めること
会社破産の手続きを行いながら社長やご家族、周りの方の生活をできる限り保全するには、決算書や申告書等を読む力が必要不可欠です。
企業の会計等にも精通するためにも、企業との取引があることや長年企業の顧問先があるということは必要かもしれません。
弁護士が企業の利益に貢献する上で決算書を読む力が求められます。
「どこが無駄なお金になっているのか?」「使ったお金がどこで生きているのか?」ということが分かれば無駄な事業を削って、どの事業を残して会社の利益を増やしていくのかという判断もできます。
この決算書を読む力は、会社破産や再建の際に、特定の事業を売却してお金を作るという判断や社長のその後の税金事情を考慮してキャッシュフローを安定させるといった対応に生きてきます。
決算書が読めることの重要性
会社破産の手続き後の社長や周りの方の生活を安定させる為にも、この手続きを行う弁護士には決算書を読む力が必要不可欠です。
会社破産の手続き後の社長の生活を安定させるためには、お金や資産をなるべく残す必要があります。そのためには、そもそもの会社の全体の数字を把握できなければなりません。
(4)破産管財人の経験があること
社長やご家族の生活の為に、出来る限りお金や資産を残すためには様々な手続きを検討する必要があります。
仮に破産手続きを執る場合では破産管財人との対応は避けられません。
破産管財人というのは大阪地裁の場合、登録からおよそ5年以上の弁護士の中から研修等を経た上で打診を受けて裁判所から選任されます。
破産管財人の経験があれば、どういった内容であれば否認され、どんな内容であれば否認されないのかということを、自身の管財人経験から判断しやくすなると考えられます。
この感覚は、破産管財人の経験によってしか得られないものです。
少しでも倒産手続きを熟知した弁護士に依頼するためにも、弁護士に破産管財人の経験があるかどうかは重要です。
会社破産の手続きを依頼するのであれば、管財人経験のある弁護士を担当にしてもらう様にしましょう。